ラッシャー板前氏がテレビの中で懸命に美味いものを喰っている。
美味いものを喰っているのに懸命さが滲み出ているところが辛い。
向いてない。傍目に見ても明らかに向いてない。
しかし、
向いているか、向いていないか、
なんて事は問題じゃねえのだ。
なんだか判らないけれども、目の前にあるものと四つに組む。
意味だの、価値だの、
そんなものの為に生きているわけではねえのだ。

だから、
出来るか、出来ないか、なんて事も問題じゃない。
やる。
ただ、やる。

それだけだ。

俺は俺の目の前の世界と四つに組む。
そして、やる。
ただ、やる。

それだけだ。