2013年6月14日
快速エアポート号は
海沿いの線路をトコトコと走る。
これから小樽に行って、
力一杯、ポンコツ魂を燃やして、
ギターをぶっ叩く事になっている。
大絶叫付きで。
耳にねじ込んだイヤホンの中で、
トム・ウェイツが絶妙なダミ声で歌っている。
北の海は曇天の下、
その水平線が空に溶けて、
淡く、憂鬱に広がっている。
それを横目に炭酸水を飲んでいる。
昨夜、酔っ払って新札幌駅をフラフラしていたら、
年若いがシッカリとした雰囲気の青年に声を掛けられて、
少しの間、立ち話をしたのだけれど、
思いがけず差別主義者の話になって、
若い人の方が俺なんかより、
よっぽどシッカリしているのだなあ、
と、なんだか嬉しい気持ちになりました。
アホアホ差別主義者の敵は、
あらゆる街にいるのだ。
別れ際、握手する手が、
分厚くガッシリしていて、
頼もしいなあ、なんかカッコイイなあ、
という気分で後ろ姿を見送りました。
そして、
それからまた、
酒場に潜り込んで飲んだくれました。
シケテルゼ俺。
次の日曜日、
東京新大久保では、
日本の恥、いや、人類の恥、
アホアホ人種差別主義者一行による、
ヘイトデモが性懲りもなく行われる模様です。
可能な方は、どうぞその目で、
奴等の実態を目の当たりにして下さい。
その上で、
「我々は奴等を容認しない」
という意思を示して欲しいと思います。
ワタクシ、
カウンター行動に参加出来ないのが
非常に残念ですが、
北の地にて、念を込めてギターをぶっ叩き叫ぼうと思います。
霞の彼方に小樽の街が見えてきた。
旅は続く。