新年早々、夕陽が目に染みる。 新年早々、やりきれん。 やりきれん時にゃあ、 そりゃ、もう、飲むしかねえんだ。
ビールの炭酸が喉にチリチリして、 後頭部がチリチリして、 チリチリ、チリチリ、 俺ぁなんだか、やりきれん。
有線放送からXの「紅」が、 チリチリと流れてくる。 それを聴きながら、 俺の人生がチリチリと、 線香花火みたいにくすぶっている。
チリチリ、チリチリ、 火花を散らして、 チリチリ、チリチリ、 時は過ぎるよ。