才気と野心がギラギラと油のように目玉に浮き出している若い男や女が テレビの中からこちらに向けて何かを喋っているけれど、 生憎、俺んちは常に音声オフなので、何を言っているのかは分からない。 分からなくてヨカッタ。それは俺が知りたい情報ではない。 画面もうるさくなってきたのでテレビを消して雨音と同化する。
今日は寒い。 いよいよストーブを引っぱり出した。 アラジンストーブはやっぱりカワイイ。
まるで会話をするような心持ちで 青い火を見ている。