2011年12月25日の朝。
履き古したDr.Martensの8ホールが小さな玄関に脱ぎ捨てられている。
見飽きないディテールだなあ。カワイイなあ。
一瞥する俺は今朝もやっぱり二日酔いの虚ろな気分で、
ボンヤリと椅子に座ってコーヒーを飲んでいる。
昨夜のフラッシュバックが精神を蝕む。
久々に会う友人達との語らいにすっかり調子コイてしまった。
何か不快な発言をしなかったろうか?
と、記憶を手探りしているのだが、
「思い出せる部分」ではなく、
「思い出せない部分」に重大な過失が潜んでいるもので、
思い出せないからといって無かった事にはならないので、
二日酔いの朝はどんなに晴れていても巨大な闇に覆われているのだ。
吉祥寺キチム。
そんな事になるんでないかなあ、と思って、
やっぱりそんな事になって、二曲ほど歌う。
報酬はラフロイグとジェイムソン。
ポンコツ歌手の足元はいつでもグラッグラで、
ギターも歌もヘロッヘロ。
それでもギターを渡されれば、後には引けない哀れな性。
みなさん、大変お騒がせ致しました。
すみませんでした。
双子の美人姉妹に送り出されてフラフラと帰る。
街はキラキラと飾られていて、
行き交う人々もウキウキと楽しげな様子だったけれど、
何かのお祭りかなんかだったのかな?