2012年8月8日

読み止しの本に栞を挟もうとしたのだけれど見当たらない。
知人に貰ったニュージーランド土産の
木製の立派なものを使っていたのだが、
何処かへ消えてしまって見当たらない。
仕方が無いから先っぽにふわふわの付いた耳かきを挟む。

俺は常に耳が痒い。
耳垢が絶え間なく大量に生産されている訳ではないのだけれど、
何故かいつも耳が痒くて、綿棒などでは全然パンチがなくて満足できん。
だから旅先などで
「かーっ!耳カイイイ!耳かき忘れたー!チクショー!」
とその都度耳かきを買って帰るので、
ペン差しには耳かきが沢山刺さっていて、
先端のふわふわんトコ(梵天というらしい)が
まるでタンポポの綿毛のようだ。

そして栞がない。

とりあえず耳かきを挟む癖がついてしまって、
そこらに積まれてある本の端っこからタンポポの綿毛が沢山生えている。
さすがタンポポ!コンクリートの亀裂にも咲く根性!

気付けば耳かきがない。

全ての耳かきが本の間に挟まってしまっている。
俺は気紛れで気分にムラがあるので、
あの本、この本、と読み齧っては放置する癖があるのです。

そしてまた、耳が痒い。
猛烈に痒い。
綿毛は本の端に収まっている。
綿棒のパンチ力では俺には効かない。
本の端っこの綿毛を摘んでしまうと
どこを読んでいたのか判らなくなる。

またぞろ新しいタンポポが増える。
家の中が春の野原のようだ。
タンポポの繁殖力、恐るべし。