2012年8月16日

北海道の道端はやり切れない程、淋しい。
この街に住んでいた頃に感じていた身の置き所のなさ。
一駅分歩けばあっという間に逆戻りだ。

だだっ広い道。だだっ広い歩道。
向側から異様な様子で疾走して来た若い男と目が合う。
男は引返し追いかけて来て
何か文句があるのか、と、言う。
俺にはクソガキのフラストレーションに
付き合ってやる義理などない。
文句などない、と答えると
また異様にペダルを漕いで行ってしまった。

ぶん殴るべきだったのか?
いやいや。勘弁してくれ。

東京の細い雑踏が恋しい。
この街には昔も今も、
俺の居場所などない。

まあ、実は東京にもない。
何処に居たって俺は俺っきりだ。