2012年8月19日

相変わらず眠りが浅い。
真夜中に目が覚めてしまって夜が明けるまで輾転反側しているのです。

明け方、開け放たれた窓の外の鈴虫かなにかの
コロコロという虫の音を聴いていてハッと気が付く。
寝返りをうつと虫の音が全く聴こえない。
左側の耳では虫の音が全く聴こえないのでした。
右を上にするとコロコロとうるさい程の虫の声。
左を上にすると隣の部屋の室外機のブーンという音しか聴こえない。

明らかにその音域の音を聴き取る事が出来なくなっている。
恐らく長い間爆音に曝され続けて来たので、
耳がどうにかなってしまったのだろうと思う。
心の歯車だけではなく、
身体の歯車もいよいよ抜け落ちてきたみたい。
ポンコツ国王の面目躍如。
目も悪い、耳も悪い、頭も悪い。

そういえば、
子供の頃、生まれ育った街には「不用犬ポスト」というものが
街のあちこちに設置されていました。
文字通り「不用」な犬をその箱の中に入れておけば
保健所の人が回収して「処分」する仕組みだったようです。
あちこちのポストを開けて回ると
時折、可愛い子犬が入っている事があって、
暫くの間、かまって遊ぶのですが、
遊び飽きるとまたポストに戻して家に帰りました。

「不用人ポスト」は何時になったら出来るのだろうか。
誰がどのように「処分」してくれるのだろうか。
などと暗い想念を抱きつつも、
お、こりゃ便利、静かで良いわい、
と、右耳を下にして漸く眠りに落ちる午前4時。